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高級ブランドのロゴがダサいと感じるのはなぜ?その理由と“ロゴドン離れ”の背景とは

ルイヴィトンの店舗外観「最近の高級ブランドのロゴ、正直ダサくない?」――そんな声をSNSや掲示板で目にする機会が増えてきました。たとえば、GUCCIやBALENCIAGAのようにロゴが大きく主張されたデザイン、いわゆる「ロゴドン」スタイルには「成金っぽい」「下品に見える」といった否定的な意見も少なくありません。また、バーバリーやサンローランといった有名ブランドがロゴを刷新した際にも、「昔のほうが洗練されていた」「いまのデザインはダサい」と感じる人が多く、ネット上ではたびたび議論が巻き起こります。

こうした「高級ブランド ロゴ ダサい」という印象は、単なる個人の好みの問題にとどまりません。そこには、時代とともに変化する美意識や、ファッションを通じて自分をどう見せたいかという消費者の価値観の変化が深く関係しています。とくに若い世代を中心に「ロゴいらない」「目立たない方がかっこいい」といった、“控えめな上質”を求める傾向が強まっており、従来の「高級=ブランド名がドンと入っている」という価値観は、徐々に見直されつつあるのです。

一方で、企業側がロゴを大胆に刷新したり、あえてシンプルなデザインに変更したりするのは、グローバル市場での視認性向上やブランドの統一感の確保など、戦略的な理由もあります。タイポグラフィのトレンドやミニマル志向といったデザインの流れを反映した結果、ファンの中には戸惑いや違和感を覚える人も少なくないのが現状です。

本記事では、「高級 ブランド ロゴ ダサい」と感じる理由を、実際のブランド事例やSNSでの声を交えながら徹底解説します。さらに、なぜこうしたロゴが採用されているのか、その背景にあるマーケティング戦略や業界の潮流にも踏み込みます。そして、「目立たないけど上質なノーロゴブランド」や「ロゴドン離れ」といった最近のトレンドについても紹介しながら、自分にとって“本当にかっこいい”スタイルとは何かを一緒に考えていきましょう。

「なんかダサいかも」と感じたその違和感の正体を、いまこそ掘り下げてみませんか?

この記事でわかること

  • 「高級ブランドのロゴがダサい」と感じる背景にある価値観の変化と時代の流れ

  • ロゴ刷新やロゴドンで批判を受けた具体的な高級ブランドの事例とその反応

  • 高級ブランドがシンプルなロゴを採用する理由とマーケティング戦略の意図

  • ノーロゴ・ミニマル志向ブランドが支持される理由とその背後にある消費者心理

  • ファッションを選ぶ上で「自分の価値観」を軸にすることの重要性

こちらの記事もおすすめ▶「高級ブランド=おしゃれ」という固定観念が揺らぎつつある今、選び方次第で“ダサい”印象を回避できるブランドアイテムも増えています。たとえば、コーチのメンズ財布もその一例。ロゴの主張やデザインを見極めることで、スマートで洗練された印象に変わります。詳しくは、以下の記事で実際の評判や人気モデルをご紹介しています。

コーチのメンズ財布はダサくない!選び方次第でセンスアップ【実際の評判と人気モデル】

なぜ「高級ブランドのロゴがダサい」と言われるのか?その背景と価値観の変化

イヴサンローランのサンダルを履いている女性

  • ロゴ刷新で不評を買ったブランドたち
  • ロゴドンで「成金っぽい」と言われるブランド
  • なぜ高級ブランドは“ダサいロゴ”を採用するのか?高級ブランドロゴがダサいと感じる時代へ|変わるラグジュアリーの定義
  • 「ロゴドン離れ」が進む?ロゴ控えめブランドの人気上昇

ロゴ刷新で不評を買ったブランドたち

バーバリーの箱

「えっ、こんなに有名なブランドなのに、なんでこんなロゴに変えたの?」――そんな声が相次いだのが、ここ数年でロゴを刷新した高級ブランドたちです。

たとえば、サンローランはかつての「Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)」のロゴから、「Saint Laurent」に変更した際、「個性がなくなった」「ブランドの品格が失われた」といった意見が多く見られました。特に、特徴的だった縦型のモノグラム「YSL」が消えたことに対しては、SNS上でも「もはや別のブランドみたい」といった声が上がっていたため、その後、2016年に「YSL」ロゴが復活し、現在は両方のロゴが使用されています。

同じくバーバリー(BURBERRY)も、2018年にロゴをクラシカルな筆記体からモダンなサンセリフ体に変更。この変更はデジタル環境への適応や、グローバルでの視認性向上を狙ったものでしたが、多くのファンからは「没個性」「ファストファッションみたい」といった批判的な反応が相次ぎました。

さらにベルサーチ(VERSACE)も、過去の象徴的なエレメントを簡素化したロゴに変えたことで、「高級感がなくなった」「ロゴがダサい」といった印象を持たれることが増えています。

こうした一連のロゴ刷新には、ミニマルな美学やグローバル化による統一感といった現代的なデザイン思想が背景にあります。しかし、ファンや消費者側からすれば、高級ブランドのロゴがダサいと感じるのは、昔ながらの華やかさや独自性が失われたように映るからかもしれません。

ロゴはブランドの「顔」とも言える存在。それが急に変わることで、長年築いてきたイメージや信頼感に違和感を覚えるのは、ごく自然な反応です。

ロゴドンで「成金っぽい」と言われるブランド

ヴェルサーチの腕時計

一方で、ロゴ刷新とは逆に、「ロゴを前面に押し出しすぎている」ことが原因で「ダサい」と評価されるケースもあります。いわゆる「ロゴドン(ロゴがドンと目立つデザイン)」です。

GUCCIやBALENCIAGA、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)などは、その代表格。バッグ一面にブランドロゴを散りばめたり、アパレルに大きくロゴをプリントしたりと、視認性抜群のアイテムが多く展開されています。

こうしたデザインは一部の層からは「ステータスを感じる」「分かりやすくて好き」と支持されている一方で、SNSでは「成金っぽい」「下品」「ロゴドンは恥ずかしい」といった意見も目立ちます。とくに若年層やZ世代の中には、「あからさまなブランド主張はダサい」と感じる人が増えており、ロゴ=ファッションの質という単純な図式は通用しなくなってきているのが現実です。

また、「高級ブランド=洗練された雰囲気」というイメージを持つ人にとっては、大きなロゴが目立つスタイルは、どうしても安っぽく映ってしまうこともあります。こうした背景から、「高級ブランド ロゴ ダサい」という印象が広がっているのです。

ブランド側にしてみれば、ロゴを大きく打ち出すことで視認性を高め、新規顧客を惹きつける狙いがありますが、その一方で既存の顧客やファッション感度の高い層からは、「やりすぎ」と見なされてしまうリスクもはらんでいるのです。

なぜ高級ブランドは“ダサいロゴ”を採用するのか?

イヴサンローランのロゴ変化の例

イメージ作成:SelectModernLuxury

 世界統一・視認性重視のマーケティング戦略

「高級ブランドのロゴがダサくなった」と感じる理由のひとつに、ブランド側が意図的に選んだ視認性と統一性を重視した戦略があります。

近年、多くの高級ブランドが、従来の装飾的なロゴからシンプルで均一なサンセリフ体(ゴシック体)へと移行しています。これは単なるデザインの好みではなく、グローバル市場でのブランディングにおいて、ロゴの視認性と再現性を高めるための合理的な判断なのです。

たとえば、SNSやスマートフォンの画面上でブランドロゴを目立たせるには、複雑な筆記体や凝った装飾は逆に読みづらいものになります。そのため、多くのブランドが、画面の小さなスペースでもしっかり伝わる太字でシンプルなロゴを選ぶようになったのです。

また、各国で展開される広告・店舗・ECサイトにおいて、ロゴがどこでも一貫した印象を与えることが求められます。こうした理由から、デザインの個性を犠牲にしてでも「統一感」と「グローバル対応」を優先する傾向が見られます。

消費者としては、「どのブランドも同じようなロゴに見える」「味気ない」と感じてしまいがちですが、それは裏を返せば、マーケティング上の合理性を追求した結果とも言えるでしょう。

ロゴ=ブランドの“権威”を示すツール

高級ブランドにとって、ロゴは単なる飾りではなく、ブランドそのものの象徴=“記号的な価値”を持つツールです。とくに「ロゴドン」と呼ばれるような大胆なロゴ使いは、ただの装飾以上に、「このアイテムは◯◯のものである」という権威やステータスの可視化を目的としています。

これはまさに「ブランドロゴが下品」という評価を生む原因でもありますが、ブランド側としてはそれをブランド力の誇示と捉えていることが多いのです。

また、ファッションアイテムがSNSやストリートスナップで拡散されやすい現代においては、ひと目でブランドが分かるロゴの存在感がそのまま広告効果にも直結します。つまり、「ロゴが目立つ=無料でブランドが拡散される」という、いわばマーケティングとしてのロゴ主張というわけです。

こうした視点から見ると、たとえ一部の人が「高級ブランド のロゴがダサい」と感じたとしても、ブランドとしてはそれ以上にビジネス的なメリットがあると判断していることが多いのです。

ミニマルやノームコアのトレンドへの対応

もうひとつ見逃せないのが、ファッション業界全体に広がるミニマルデザインやノームコア(究極の普通)の潮流です。

現代のトレンドでは、目立ちすぎないこと=洗練という価値観が強まりつつあります。その中で、シンプルなロゴデザインは「時代に合った選択」とも言えるのです。

実際、CELINE(セリーヌ)やBALMAIN(バルマン)なども、ロゴをよりシンプルでフラットなデザインに変更しており、これは一種の「ラグジュアリーの再定義」とも言える動きです。

従来のように「誰が見てもわかるロゴ」ではなく、「分かる人にだけ分かる控えめな上質さ」を追求することで、高級感の在り方そのものが変わってきているのです。

しかし、このようなデザイン変更は一方で「昔のほうがよかった」「今のロゴはダサい ブランドっぽく見える」といった反発も招いています。つまり、「ロゴダサい=戦略ミス」ではなく、「ロゴがダサく見えるほど時代の先を行っている」という皮肉な構造も存在しているのです。

このように、高級ブランドが“ダサいロゴ”をあえて採用する理由には、マーケティング、視認性、トレンド、そしてブランド哲学といった多面的な背景があります。

高級ブランドロゴがダサいと感じる時代へ|変わるラグジュアリーの定義

スマホを見る若者たち

「ロゴドン離れ」が進む?ロゴ控えめブランドの人気上昇

ノーロゴ・サステナブル志向のブランド例

「ロゴいらない」「ロゴがなければもっと着たい」――そんな声がSNSやファッションコミュニティで増えてきています。特にここ数年、ブランドロゴをあえて排したノーロゴ系ブランドの人気が急上昇しています。

代表的なのが、AURALEE(オーラリー)やTHE ROW(ザ・ロウ)、COS(コス)など。これらのブランドは、ロゴを一切目立たせず、素材の質感やシルエットの美しさで勝負しているのが特徴です。

たとえばAURALEEは、日本発のブランドで、上質な天然素材と繊細な色味、絶妙なフィット感を重視したアイテムが多く、「分かる人には分かる」という静かな魅力で支持を集めています。THE ROWはセレブにも愛されるニューヨークブランドで、一切の装飾を排除したミニマルな世界観が特徴です。

これらのブランドに共通するのは、「ロゴで価値を示す」のではなく、「中身の質そのもので価値を伝える」という姿勢。そのため、ロゴドンに抵抗感を持つ層や、「ブランドを着たいけど目立ちたくない」という人々から高い支持を得ています。

また、こうしたノーロゴブランドの多くは、サステナブル(持続可能性)への取り組みにも力を入れています。大量消費とは逆行する、“少数精鋭のものを大切に着る”という価値観が、環境意識の高い層やZ世代を中心に共感を呼んでいるのです。

いまや、「高級ブランド ロゴ ダサい」という感覚は、単なる流行の批判ではなく、「自分の価値観に忠実でありたい」という現代のライフスタイルからくる選択とも言えるでしょう。

ミニマリズム×高級感=新しいステータス

かつては、ロゴが大きく入っていることが「高級ブランドの証」だった時代もありました。しかし今は、目立たないことがむしろ“洗練”とされる時代へとシフトしています。

「“控えめだけど上質”がいちばんかっこいい」

「誰に見せるためのブランドじゃなく、自分が心地よく着たいから選ぶ」

こうした価値観は、ファッションの世界においても確実に存在感を増しています。

特に、素材・縫製・シルエットといった本質的なクオリティで勝負するミニマルブランドは、「ブランド名で勝負していないのに、着ているだけで伝わる格の違い」があるとされ、新しいラグジュアリーの形として認識されつつあります。

これは、「ロゴが目立つ=ダサい」「ブランドロゴが下品」という評価とは対極にある発想です。そして、多くの人がこの新しい価値観に共鳴し始めていることこそ、「ロゴドン離れ」が進んでいる証拠だといえるでしょう。

さらに、ファッションインフルエンサーやエディターの間でも「ノーロゴ・ミニマル派」は増加傾向にあり、“見せるファッション”から“伝わるファッション”へという流れが顕著になっています。

結果として、高級ブランド のロゴがダサいという感覚は、時代の変化とともに次世代の価値観への移行を映し出しているのです。

まとめ:高級ブランドのロゴがダサいと感じるのはなぜ?その理由と“ロゴドン離れ”の背景とは

ブランドの化粧品

「高級ブランドのロゴがダサい」――そう感じたとき、あなたは決して少数派ではありません。SNS上や口コミサイト、ファッション系メディアでも「ロゴドンは恥ずかしい」「ブランドロゴが下品」といった声が増えているのが現実です。

しかし、その違和感の正体を冷静に分析してみると、そこには単なる好みの問題を超えた、価値観のシフトや業界全体のトレンドが深く関係していることが見えてきます。

一方で、ブランド側がロゴを刷新したり、大胆なロゴを採用したりするのは、視認性向上・統一感・マーケティング戦略といった明確な目的があるためであり、「わざとダサくしている」わけではありません。むしろ、グローバルに通用するブランド作りの一環として、あえて「シンプルなフォント」「目立つロゴ配置」などを選んでいるのです。

しかし、“ブランド=見せびらかすもの”という価値観に疲れた消費者が増えているのもまた事実。素材やシルエットを重視し、控えめな上質さを求めるノーロゴ志向は、新たなステータスの象徴として台頭しています。これは、決して「反ブランド」ではなく、「本質的な価値を重視する」という進化したブランド観と言えるでしょう。

つまり、「高級 ブランド ロゴ ダサい」と感じる背景には、

  • 消費者の価値観の多様化

  • ファッションにおける静かなラグジュアリー志向

  • デジタル社会に適応する企業戦略

  • ロゴの記号的な役割の変化

といった複数の要素が絡み合っています。

だからこそ、ブランドの良し悪しを「ロゴがカッコいいかどうか」だけで判断する時代は、すでに終わりを迎えつつあります。

今、私たちに求められているのは、“流行”ではなく“自分の価値観”でブランドを選ぶこと。

ロゴが目立つか、控えめか。それは重要ではありません。

「自分が心地よくいられるスタイル」を選ぶことこそ、もっとも洗練された選択ではないでしょうか。

◆ ロゴ刷新で話題になった高級ブランド

◆ ロゴドンで賛否を呼ぶ高級ブランド

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